片づけられない人たちの“最後の欠け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』は、在宅ワーク化や災害対策などの備蓄も必要となってさらにモノが増えがちなwithコロナ時代の家の片づけ方を書いた話題の書。本書のメソッド通りに片づければ最低3日あれば家一軒がまるごと片づいて、リバウンドしません。この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。

誰でも自然に<br />支出が減っていく<br />最強の方法とは?Photo: Adobe Stock

家で過ごす時間が好きになると、支出が減る!

 ある生徒さんは、古民家をリノベーションして、オシャレな家に住んでいました。でも、家族が増える前に建てた家なので、「この家、失敗したわ。けっこうお金がかかったのに。新築建てたほうがよかったわ」と、素敵な家にもかかわらず間取りや収納に後悔しているとおっしゃっていました。

 そのころは、旦那様とも離婚寸前。「二人目が生まれるはずじゃなかったのに生まれたんです」とまでおっしゃり、フルタイムで仕事もされていたので、ストレスも疲労も限界に達していたようです。

 そんなことから彼女は、ストレス発散のため、ネットで爆買いをくり返していました。いいモノをよくご存じなので、海外サイトからも様々なモノを購入して、家の中は通販のモノであふれていました。

 さらに、家が嫌いだったので、しょっちゅう外食に行き、毎週末レジャーにも出かけていました。レジャー費だけで1ヵ月5~6万円は使っていたそうです。

 しかし、片づけを終えたことで、そんな生活は一変しました。

 暮らしを見直したところ、彼女は会社を辞める決心をされました。「子どもたちのために、今はもうちょっと時間をとったほうがいい」「こんなに散財しなかったらこんなに切羽詰まって働かずに済む」と判断して、パートで働くことにしたそうです。

 そうすると、いっぱいいっぱいだった気持ちに少しゆとりが生まれて、旦那様との会話も増え仲もよくなっていきました。今では、土日のご飯は旦那様が作ってくれるそうです。

 家族の仲がよくなり、家で過ごす時間を好きになったことで、ストレス発散のために散財することもなくなりました。その結果、収入は減ったのに、支出が大幅に減ったので、逆にお金が貯まるようになったのです。

 これからの時代は、コロナの影響もあり、モノの価値がどんどん変化していくことでしょう。だからこそ、今のうちにいったん立ち止まって、お金としっかり向き合っておくことがとても大事です。大切なお金を何に使うのか。退職後はどうやって生活していくのか。そういうことを考える猶予期間だと思うんです。

 私ぐらいの年齢で、これから第二の人生を迎えるという生徒さんたちは、これまでお金と向き合ってこなかったことを、とても悔やまれています。ありがたいことに「もっと早く先生に出会いたかった」と、おっしゃる方もいらっしゃいます。

 これからでもお金を得るためにできることは、いろいろあります。大丈夫、今からでも間に合います。しっかりお金と向き合い、経済的なリスクにも備えていきましょう。

 *本記事は、「一回やれば、一生散らからない『3日片づけ』プログラム これが最後の片づけ!」から抜粋・編集したものです。また、金融機関や保険会社などの書類など「紙」に特化した片づけ方は、「人生が変わる紙片づけ!」でもさらに詳しく解説しております。