「毎年10万円ずつ昇給し、支払いは1年ごと。半年ごとに3万円ずつ昇給し、支払いも半年ごと。どっちを選ぶべき?」
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「数字を冷静に判断できる人」だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)
「数字」の罠を見抜けるか?
世の中には、数字のトリックを用いた甘い罠が多々存在します。
そういった誘惑に対しても、批判的な視点で冷静に考えることができるでしょうか?
あなたは上司から、2種類の昇給プランを示された。
プランAは、1年に1回、10万円ずつ昇給していく。
そして給料の支払いは、1年ごとに1年分。
プランBは、半年に1回、3万円ずつ昇給していく。
そして給料の支払いは、半年ごとに半年分。
あなたはどちらのプランを選ぶべきだろうか?
イラスト:ハザマチヒロ
次のページで、正解と考え方をお伝えします。