NHK「あさイチ」(2021年4月26日放送)で、片づけアドバイザーの石阪京子先生の指導で、たった3日で出演者が家を片づけ、すごすぎるビフォーアフターが話題沸騰となってから約1ヵ月半。再び「あさイチ」(2021年6月16日放送)で、出演者のその後の様子をレポートしたところ、全くリバウンドしておらず、きれいな状態がずーっと続いていることに、スタジオはさらに騒然となった。
なぜ、もともと片づけが苦手だった人が、石阪メソッドで片づけると、その後もリバウンドせずきれいな状態をキープできるようになるのか? なぜ、どんな方法でも片づけられなかった人が、二度と散らからない「最後の片づけ」にすることができるのか?
片づけられない人たちの“最後の駆け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の大ヒット最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』を引用しながら、番組内でもご紹介した、二度と散らからない部屋にするための3つのコツを紹介します。

【NHK「あさイチ」で、大反響!】「閉店ガラガラ」で二度と散らからない?リバウンドしない片づけのたった3つのコツ左:石阪メソッドで片づけたAさんの片づけ前のキッチン 右:片づけを終えて3年後の現在もきれいなまま。二度と散らからない部屋にするには、コツがある(「これが最後の片づけ!」より)

毎日繰り返す「閉店ガラガラ」とは?

 散らかる一番の原因は、モノが多いことです。ですから、まず最初にやることは、前回お話した要領で「3日片づけ」でモノを減らすことです。

 たとえばキッチンであれば、「水切りかご(大きなふきんやキッチンペーパーで代用)」「三角コーナーのゴミ箱(必要な時だけザルで代用)」「洗い桶(使い終わった鍋やボウルで代用)」の3点セットのほか、てんぷら鍋、パスタ鍋、サラダスピナー、ニンニク潰し器などの専用グッズは処分対象品です。

 とはいえ、そこで生活し、活動しているわけですから、いくら片づけても、モノを減らしても、ほうっておけば散らかるのはある意味当然です。もちろん、使ったモノをその都度しまえばいいのですが、そうはいかないこともありますよね。特にリビングやキッチンはみんなが集まる場所なのでいつの間にかモノは集まってきます。

 だからこそ、私が大切にしているのが「閉店ガラガラ」と呼ぶ「15分リセット」です。

 15分リセットでやるのはまず1つ目に、「モノをあるべき場所へ戻す」こと。

 作業台に出しっぱなしの鍋や洗いっぱなしの食器類、調味料などをすべて元の場所に戻し、すっきり片づいた状態に整えます。そうすると、次に料理に取り掛かる時、片づけから始めなくてすむので、料理するのが面倒に感じません。

適当で構わないので「毎日拭く」ことが重要

 2つ目に、「15分リセット」の中で習慣にしてほしいのが、「キッチンを拭く」ことです。

 作業台やコンロ、レンジの中、壁や冷蔵庫の扉など、その日使ったところをざっと拭いてしまいましょう。「拭き残しても、明日拭けばいいや」くらいの適当さでOK。毎日やるほうが重要です。壁面にキッチンツールを吊るしていたり、冷蔵庫にプリントを貼ったりしていると、壁も扉も拭けません。ですから、作業台同様、何もない状態にしておきましょう。

 冷蔵庫の扉を開けたところの台は汚れがちな場所です。リセット時だけではなく、何か食材を取り出した際にさっと拭くなど、こまめに掃除するようにしましょう。

 そして、3つ目。スッキリ片づいた後には、「その様子を写真に撮る」のです。これが達成感につながります。

 私は夜になると、生徒さんとキッチンのリセット風景を送り合い、「今日もみなさんお疲れ様でした」とねぎらい合っています。もしも、誰か写真を送れる相手がいれば、ぜひ、その写真を送りましょう。こうしているうちに習慣になり、やがて「15分リセット」をやらないと気持ちが悪くなってきます。

「3日片づけ」のやり方や、それをキープするためのラク家事、「15分リセット」の方法などの詳細は、拙著「これが最後の片づけ!」を、ご参照いただければと思います。「あさイチ」でご登場いただいたお宅も、これを実践していただくだけで、二度と散らからないおうちに生まれ変わることができました。この方法なら、これまで何度も片づけに失敗した人でも、必ず今度こそ「最後の片づけ」にすることができます。

 3日連続で時間がとれない場合は、のべ3日間で構いません。でも、できるだけ1日目と2日目は連続させることをおすすめしています。なぜなら1日目の後はバックヤードのモノを全出しするので家がぐちゃぐちゃになるからです。

 片づけをしている3日間は非日常的な時間だと考えてください。この期間は料理も家事もしなくてOK! そのかわり、「家を生まれ変わらせて新しい快適な暮らし」を手にいれるんだという思いを家族で共有してやってくださいね。