「こんな言葉が聞きたかった」「1ページ目から涙が出た」「大切な人にプレゼントしたい」と絶賛の声が相次いでいるのが『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。「他人に振り回されずに、自分のために生きるためのヒント」を教えてくれる本書。今回は、本書の中から「一代で財産を築いた人が実践していたこと」について書かれた内容をマンガと文章で紹介する。(マンガ©野田映美)
腕1本で成功をつかむことができた、驚くべき理由とは?
結局近くに残るのは、「自分が真摯に接した人」だけ
自分の腕一本で成功をつかむことができた理由を尋ねた。
一生懸命に生きました、努力しました、
こんな言葉を予想していたが、驚くべきことに
まるでちがう話を聞くことになった。
私が一代で成功できた理由をお話しするとしたら
まず、他人を非難することがなかった
ということがあげられます。
周囲を見回すと、よく知りもしないのに、
あるいは、自分は何でも知っていると思い込んで
あまりにも簡単に他人を非難して憎み、嫌う人がいます。
その絶え間ないネガティブな感情は、
やがて自分がやろうとすることにまで悪影響を及ぼします。
自分の仕事に否定的に向き合うようになってしまえば
当然いい結果を出すことはできません。
他人の人生に立ち入ろうとするクセは捨てるべきです。
誰かを悪く言う人は、
ひとりだけを非難するわけではありません。
自分が気に入らない人に出会うたびに、
非難しながら生きています。
そんなことをしたって、自分には何も残りません。
周囲の人々にこんな気持ちを抱かせてしまいます。
何かこの人の気に障ったら、
私のことも非難するんだろうな、と。
今日は何をしたのか、明日は何をする予定なのか、
今日はどんないいことがあったのか、改善すべきことは何か、
明日の楽しみは何なのかを考えることに時間を使いましょう。
他人に干渉する習慣から抜け出して、自分の人生に集中すれば、のちのち、あなたの人生にずっといい影響を及ぼします。
次に、嘘偽りない心で人と接することです。
会社でも地域社会でも、事業においても本当に重要なことです。
気づかれまいと自分では思っていても、
本心なのかそうでないかは相手にすべて伝わるからです。
あなたが誠実な気持ちで接しているのか、
損得勘定で動いているのか。
人生には、自分が真摯な気持ちで接した人だけが残ります。
やがてその相手が、あなたが大変なときに
もっとも大きな助けをくれるのです。
真心を込めて話し、真心を込めて聴いてください。
人間関係においては、誠実に接することだけが意味を持ちます。
・・・
ここまでの話にとても共感したが、聞きたかった。
がんばることは重要ではないのか。
すると、こんな答えが返ってきた。
がんばることは重要ですよ。とても大切です。
一生懸命やらないのなら、
いっそやらないほうがましかもしれません。
中途半端にやっていたら、時が経っても成果は得られず、
気持ちばかりが焦って、なおさらつらくなりますから。
でも、がんばることよりも重要なのは、
最後まで自分を信じることです。
私は40代になって安定した暮らしを手に入れましたが、
20代、30代は失敗の連続でした。
当時はがんばっていなかったのかって?
いいえ。もしかしたら、
今より一生懸命だったかもしれません。
それでもうまくいかないことがあったんです。
失望したり、挫折したりもしましたが、
がんばる自分をとにかく信じました。
そして40代に入ってから、少しは他の人々が
うらやむような生活を送れるようになりました。
自分を信じることが大切です。
いつになるかはわかりませんが、きっと輝くはずです。
今、苦労したぶん
今、努力したぶん
時が経てば、誰よりも明るく光ることでしょう。
だから自分をあきらめないで、
これからも颯爽と進み続けてください。
明るく輝くその日に向かって。
(本稿は、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』の内容を一部抜粋、マンガ化したものです)