英イングランド銀行(中央銀行)の暗い経済見通しから判断すると、英国の金利は市場予想ほど高くはならないだろう。投資家にとっては残念ながら、中銀は自らの見通しもほぼ無視する構えのように見える。イングランド銀行は3日、政策金利を0.75ポイント引き上げ、3%にすると発表した。これは2008年以来最も高い水準だ。この前日には米連邦準備制度理事会(FRB)が同じ幅の利上げを発表し、今後の利上げの到達水準がこれまでの見通しよりも高くなる可能性があるとの見通しを示した。だが、FRBとは異なり、イングランド銀行はほとんどのアナリストからハト派的と解釈された。今回の決定と合わせて発表された金融政策報告書で、今後の会合でさらに積極的な動きがあるとの投資家の予想は過大ということが示唆されたからだ。
英中銀、ハト派的でも景気後退辞さず
イングランド銀行の見通しは、投資家が考えているほど金利を引き上げる必要はないことを示唆しているが――
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