米中間選挙の投票が8日に始まり、上院の多数派獲得を巡って接戦が繰り広げられている。鍵を握るのはペンシルベニア、ネバダ、ジョージア各州などだ。有権者が高インフレや経済を懸念していることから、共和党は現在議席数が50対50ときっ抗している上院で過半数獲得への自信を強めている。一方の民主党は資金集めで優位に立ち、薬価引き下げに向けた法制化や、最高裁が「ロー対ウェード」判決を覆したことを受けて共和党が人工妊娠中絶に反対している点を争点化したことで、このまま勝利に持ち込めると踏んでいる。議会選を分析する無党派のニュースレター「インサイド・イレクションズ」の発行人ネイサン・ゴンザレス氏は「上院は大接戦で、すべての議席が重要になる」とした上で、「両候補の差が数ポイントしかない区が6つほどあり、最も注目されているが、それ以外でも両党は1つも落としたりミスしたりできない」と指摘した。