中国の習近平国家主席は、共産党大会を経て、同国指導者としては過去数十年で最も強大な権力を獲得した。現在は、米国との競争激化に向けて国力を高めるため外国との関係強化に焦点を移しつつある。ベトナム、パキスタン、タンザニア、ドイツの首脳が先週、北京を訪れ、それぞれ習氏と会談した。これにより習氏は、新型コロナウイルスの流行初期から今年2月の北京冬季五輪までの約2年間よりも多くの外国要人と対面で会談したことになる。相次ぐ首脳会談は、習氏が先月、近年の前例を破って3期目入りを果たした直後に行われた。習氏は今月、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)とアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。さらに、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、年内にサウジアラビアを訪問し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談する予定だ。