ファウンドリー(半導体受託製造)最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は米アリゾナ州で数十億ドル規模の追加の設備投資を計画している。計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、TSMCは同州フェニックス北部で2020年に建設を表明した半導体工場の横に、最先端の半導体工場を建設すると今後数カ月中に発表する予定だ。投資額の規模は2年前に約束した120億ドル(約1兆7500億円)とほぼ同程度になりそうだという。米政府はこれに先立ち、先進的な製造業を米国に呼び戻すため、半導体メーカーに対し多額の補助金を助成することで合意していた。TSMCの新工場はいわゆる3ナノメーターのトランジスタを製造する予定で、このトランジスタは現在可能な中で最も小さく最も速度が速い部類になるという。