米中間選挙は9日午前の段階で、共和党が大方の予想通り下院の過半数を獲得する勢いだ。一方、上院の行方はまだ混とんとしている。共和党のシンボルカラーの赤にちなむ「レッドウエーブ(赤い波)」が起きるとの見方が広がっていたが、共和党の議席増は予想されていたよりも少なく、民主党が持ちこたえている格好だ。8日に投開票された中間選挙では、40年ぶりの水準に跳ね上がったインフレ率、国家のあり方、人工妊娠中絶の権利、犯罪などが争点となり、有権者の間に深く根ざした不安が浮き彫りとなった。米国ではこの数年、政治的混乱や景気を巡る不透明感、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などが影を落としてきた。今回、社会の二極化が改めて浮き彫りになった。
米中間選挙、民主が「赤い波」回避
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