米中央情報局(CIA)の高官は、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り不満を抱くロシア人を諜報(ちょうほう)員としてリクルートすることに意欲的な姿勢を示した。CIAでスパイ活動を担当する作戦本部の責任者、デビッド・マーロウ氏は先週行われたイベントで、ウクライナ侵攻はロシアのウラジーミル・プーチン大統領にとって大失敗だったと述べた。不満を抱くロシア人の存在は、西側情報機関にチャンスをもたらすという。プーチン氏についてマーロウ氏は「侵攻の前日が頂点だった」とし、プーチン氏にはまだウクライナを威圧し、北大西洋条約機構(NATO)に影響を与え、ロシアが強大な国家であることを誇示する力があったと指摘。プーチン氏は「その全てを失った」とマーロウ氏と述べた。