新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方や人間関係などに大きな変化があった人もいるのではないだろうか。これからどう生きていくのが自分にとって幸せなのか、立ち止まって考えたくなった人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。
スピリチュアルカウンセラー、作家として活躍中のサユラさんも「『私は人付き合いに問題があるかもしれない』という悩みにとても共感した」と語る。今回はサユラさんに本書のおすすめポイントを聞いた。

人間関係がうまくいかない人が手放すべきたった1つの考えとは?Photo: Adobe Stock

「幸せになれるかどうかは相手次第」になってはいけない

『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』の本の中に「私は人付き合いに問題があるかもしれない」という話があるのですが、「まさに私のことだ!」と思いました。

著者のクルベウさんは

「自分がどんな性格なのかを知って心に合わせて行動して生きていくことが重要だ

「自分の幸せを他人によって満たそうとしてはいけない。
自分の幸せは自分で満たせるようにしよう。
そうすれば、あなたが社交的な性格でも非社交的な性格でも他人によって揺らぐことなく、人間関係を自分の性格に合わせて築き上げられる」

と、書いています。

私自身も対人恐怖症で、人に合わせることが苦手で、会社員生活もたった3年で辞めてしまいました。

そこからたくさんの仕事をしたのですが、いつも人間関係でしんどくなりました。

その原因が「相手に嫌われないように、相手に合わせようとするから」でした。

相手に嫌われたら終わりだと思っていて、大切な人であればあるほど、関係を壊したくないからこそ、相手に合わせてしまう。

私の幸せが相手次第で決まっていたのです。

これが本当にしんどかった。
パートナーシップも仕事の人間関係も、すべて同じでした。

いつも相手の顔色を伺い、相手に合わせることで良好な関係を続けられると思っていたのです。

しかしこれをやっていたら、いつまでたっても、人間関係はしんどいまま。
恋愛も長続きせず、すぐに壊れてしまう。

あるとき気づきました。

自分をごまかして、相手に合わせているからしんどくなる。
恋愛も、自分じゃない自分を見せて付き合っているから、だんだんおかしなことになるんだ!

そして、決めました。

この私のままで生きて、それを嫌う人なら別れればいい!
この私のままで生きて、付き合える人と付き合えばいい!

そう決めたけれど、怖かった。
本当にこのままの私で生きて、誰からも愛されなかったらどうしようと不安になりました。

「じゃあやっぱり、自分をごまかして、本当の自分じゃない私を好きになってもらうのがいいの?」
「そんなの嫌だ!!」
「じゃあやっぱり、このままの私で生きよう!」
何度も自問自答して決めていきました。

結果、ありのままの私を丸ごと受け止めて愛してくれるパートナーにも出会い、私の人生は大好きな人ばかりになりました。

この本の中にこんな素敵な言葉があります。

「人生の目標は人生を自分の色に染めながら歩んでいくことだ」

そう、自分の人生は誰のものでもない。自分のものです。

誰かに合わせることなく、自分のままで生きることが本当に素晴らしいパートナーシップ、人間関係につながっています。
そして、真に自由に楽に生きられるようになるんです。

サユラ
スピリチュアルカウンセラー、作家。オラクルカードを使った個人セッションが評判となり、「金沢の恐ろしいほど当たる占い師」と呼ばれていたが、現在は個人セッションを控え、タロットカードの講座などを中心に活動中。ブログは月間20万PVを誇る。クライアントのかかえる生きづらさの原因は幼少期にあると知って、心理学を学び、過去の記憶を書き換えるワークを取り入れるようになる。自分の成功体験をもとに、記憶を書き換え、夢を叶えるノートの書き方講座も開講。これまで1万人以上が受講。著書に『ミラクルが起きる!「手放し」ノート術』(すばる舎)、『サクッとお金と人に恵まれる方法』(廣済堂出版)などがある。