「他人の目ばかり気にしてしまう」人の3つの愚かな考え世の中の8割は、「承認欲求で生きている人たち」だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「承認欲求」は、心理学の世界ではずいぶん前から存在していた概念です。それが、Twitterをはじめ、SNSをやるのが当たり前になってきた頃から、承認欲求という言葉が話題になり始めました。社会で生きていくにはある程度必要なのでしょうが、行き過ぎると他人の目にがんじがらめになってしまいます。自分の人生なのに、気づかぬうちに「他人の人生」を生きることになりかねないのでは……。そこで今回は、諸富祥彦さんの著書『“承認欲求”捨ててみた』(青春出版社)から、ご自身も承認欲求から解放された経験を持つ心理学の専門家ならではの自己改造法を抜粋して紹介します。

承認欲求に振り回されるSNS世代

「承認欲求」が着目されることになったのは、インターネット、SNSの普及に伴ってです。SNSをやる頻度によって承認欲求の肥大化は影響されていきます。「承認」の問題に苦しめられている人が多いのは、SNSの影響が大きいでしょう。

 承認欲求で苦しんでいる若い世代が多い――。

 このことに思いをはせるようになったのは、コロナ禍での大学のオンライン授業がきっかけです。オンライン授業をやっていると、ラジオ番組みたいに一方的になってしまいがちです。そこで、700人ぐらいの学生に今悩んでいることを書いてもらって私が答える授業を行いました。

「恋愛のこと、家族のこと、何でもいいから、今悩んでることを書いてください。プロカウンセラーである私がズバリお答えします」というのをやったんです。