米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は30日、12月の次回会合で利上げ幅を0.5ポイントに縮小する用意があるとの考えを示した。FRBはインフレ退治に向け、4会合連続で0.75ポイントと異例の大幅利上げを実施している。パウエル氏はブルッキングス研究所での講演で、インフレが目標の2%に向けて持続的に低下しているとFRBが確信するには、過熱した労働市場をさらに冷やす必要があるとの認識を示した。また、FRBが急ピッチで進めてきた利上げの影響が実体経済に波及するまでには時間がかかるため、「利上げペースを緩めることは理にかなう」と指摘。「早ければ12月の会合で利上げペースを調整する可能性がある」と述べた。