元フィギュアスケート選手の鈴木明子さん Photo by Hitoshi Imai
元フィギュアスケート選手の鈴木明子さんは、一般的な選手であれば引退を考える年齢で3回転・3回転のジャンプに挑戦し、オリンピック行きの切符をつかみ、2大会連続8位入賞を達成した。その世界でベテランといわれる年数を重ねたときに、「花開く人」と「腐る人」の違いはどこにあるのだろうか。また結果が出ないとき、腐らずにメンタルを整える方法も聞いた。(ジャーナリスト 笹井恵里子)
なかなか芽が出ない
遅咲きタイプだった
――鈴木さんは、先日のミラノ・コルティナオリンピックで注目されたりくりゅうペアとも親交があるそうですが、長年一直線にフィギュアスケートが大好きなんですよね。
はい。6歳でフィギュアスケートを始めたときからずっと、氷の上でスケートによって表現することが好きでした。
――その好きという気持ちがあったからこそ長年スケーターを続けてきたと思うのですが、10代のときはなかなか芽が出ず、24歳のときにバンクーバーオリンピック(2010年)に出場するという遅咲きタイプです。その後も、27歳で世界選手権3位となり日本選手で最年長のメダル獲得者に。そして28歳で全日本選手権の女子シングルで優勝および冬季オリンピック代表選出は最年長記録とのことでした。
私の名前の後ろには「年齢」や「最年長」がずっと付いて回りました(笑)。「鈴木明子(26歳)が……」「オリンピック最年長の……」と。当時まだ20代なのですが、フィギュアスケートの世界では20代後半で競技を続けること自体が本当に珍しかったのです。
同時期には
浅田真央選手も
――同じ時期にフィギュアスケート選手として活躍した浅田真央さんも6歳年下です。ですから鈴木さんをビジネスパーソンに置き換えると「ベテラン」の域が一般的に40歳くらいとされますから、それくらいで仕事の結果が出なければ“腐ってしまう”こともあるのではないかと思いました。
そうですね。フィギュアスケートの選手は20歳前後にピークを迎えることが多いのですが、私の場合はその頃、咲くかどうか誰にもわかりませんでした。
しかも私は26歳で3回転・3回転のジャンプに挑戦しました。普通なら引退している年齢です。3回転・3回転を習得するまでに時間はかかりましたが、なんとか成功させ、2012年の3月に世界選手権で銅メダルを獲得できました。
ベテランの年齢で結果が出ない…
「腐る人」と「いつか花開く人」の違い
――素晴らしいです。その姿勢をビジネスパーソンに置き換えると、ベテランで花開く人とそうでない人の違いはなんだとお考えでしょうか。







