資金繰りに行き詰まっていた暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXは先月初旬、トレーディング部門であるアラメダ・リサーチから数十億ドルの担保を差し押さえ、投資家に財務の健全性を訴えようとしていた。FTX創業者、サム・バンクマンフリード氏が明らかにした。それでも、その多くはつじつまが合わなかった。流動性の低い4種類のトークンで構成されるその資産は、大部分がバンクマンフリード氏とFTX従業員と密接に関連しており、アラメダが大半を保有していた。救済を期待してFTXが投資家に提示していたバランスシートでは、これら資産価値は64億ドル(約8700億円)相当と計上されていたが、実際にはこれをはるかに下回っている可能性が濃厚だった。市場データや仮想通貨の専門家の話で分かった。
砂上の楼閣だったFTX、裏付けなし資産で崩壊
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