旅行大手JTBが「再生医療」で新ビジネス!iPS細胞保管で誘う訪日外国人Photo:123RF
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 難病に対する最高の“医療保険”といえそうだ。10月中旬、大手旅行会社「JTB」がiPS細胞のパイオニア企業である「リプロセル」と提携。訪日外国人向けに「パーソナルiPS」を作製、冷凍保管する医療インバウンドサービスを始める、と発表した。

 周知のように、リプロセルは京都大学・東京大学発のバイオベンチャー。ES細胞の培養から始まり、京都大学の山中伸弥教授のヒトiPS細胞作製に培養液を提供し、成功に寄与したことで知られる。以来、iPS細胞作製には欠かせない企業だ。目下、iPS細胞は加齢黄斑変性に始まり、パーキンソン病、虚血性心筋症など、再生医療の臨床研究・治験が始まっている……。

 この日本発の夢の再生医療の実現に向けて訪日外国人旅行客を対象に将来、万一、難病にかかった時の再生医療に備えるために今からパーソナルiPS細胞を作製、保管しておこう、という医療インバウンドなのである。

 折しも、新型コロナウイルス感染症拡大で3年間もインバウンドが途絶えたが、入国制限も緩和され、加えて未曽有の円安効果で訪日外国人は急増中だ。JTBが喧伝するパーソナルiPS細胞の作製・保管を謳う医療インバウンドは人気になるだろうか──。