――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター
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インフレは米経済にとって最大の問題だ。米連邦準備制度理事会(FRB)はこれを理解し、状況に適応してきた。一方、議会とジョー・バイデン大統領はいまだにそうした姿勢を示していない。
確かに、議会を通過する可能性の高い大規模な包括的歳出法案には、新たな大型景気刺激策は含まれていない。今後数年間に財政赤字を何千億ドルも増やし、インフレ圧力を高めるはずだった法人減税や児童税額控除の拡充、医療支出の増加は、すべて法案から除外された。