――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  2022年はインフレのせいで全ての労働者が不幸に見舞われた。しかし、この年の最も重要な経済現象は、異なる労働者層の間で起こったことかもしれない。  コロナ禍以前の数十年間、低賃金でスキルの低い時間給労働者の賃金は、熟練工や大卒者、管理職、専門職の賃金に一貫して差をつけられてきた。だがこの2年間で、こうした傾向は急激に逆転している。  この格差の縮小が今後も続くかどうかは分からない。半導体不足の事例と同じで、おそらく労働力不足が背景にあるのだろう。