現金払いが可能なごく少数のラッキーな人々には、自動車を購入する条件が徐々に改善してきている。同時に、この取引の反対側にいる企業の条件は悪化しつつある。米国の中古車卸売価格の指標「マンハイム中古車価格指数」は2022年を14.9%の下落で終えた。これは年間の下落率としては過去最悪であり、年初に自動車流通関連サービスのコックス・オートモーティブが予測した3%低下をはるかに上回る数字だ。12月の同指数は季節要因等の調整後に小幅に上昇し、12カ月連続の下降傾向に歯止めを掛けたが、コックスは9日、これが底になるとは考えていないと述べた。同社は今年、金利上昇が消費者の購買力を弱め、下半期には市場が正常な均衡に近づく中、指数がさらに4.3%低下すると予想している。