米グーグルにとって競争とは、以前から「たったのワンクリック」で行われるものだった。だが米マイクロソフトでさえ、人工知能(AI)主導の世界ではそうしたクリックを提供するコストがかなり高いと感じるかもしれない。高収益の大手ハイテク企業でも最終利益に細心の注意を払わなければならない状況ではなおさらだ。マイクロソフトは17日、米新興オープンAIが手掛けるAIツールを自社の製品やサービスに迅速に取り入れていくことを明らかにした。その一つが、オープンAIのチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」だ。1カ月余り前にローンチされたチャットGPTは質問に会話形式で回答を返すツールで、世界の教育関係者にとっては大変残念なことに、ちゃんとしたエッセーを、さらには詩までも書くことができるため、ユーザーが殺到するほどの人気急騰となっている。