米大統領選本戦への出馬を3回連続で目指すドナルド・トランプ前大統領の選挙活動は、約680万ドル（約8億7400万円）の手元資金で始まったことが、最新の選挙資金報告書で明らかになった。連邦選挙委員会（FEC）に1月31日に提出された報告書と選挙運動関係者によると、2024年の選挙サイクルで主要政党の大統領候補として唯一正式に出馬を表明しているトランプ氏は、11月15日の選挙運動開始から昨年末までのおよそ6週間で約950万ドルを調達していた。この資金調達額は、トランプ氏が大統領退任後に別途行った政治活動で、大統領選出馬を発表するよりも前の6週間に集めた資金を下回るものだった。トランプ氏の前回の選挙期間中には、同程度の額を数日間で集めるのが通常だった。ただ、トランプ氏の寄付金集めは、政治資金の調達が伝統的に低迷する時期、つまり中間選挙の直後で2024年の選挙まで2年近くあるこの時期に行われたということもある。