米連邦取引委員会(FTC)のリナ・カーン委員長が裁判に勝つことはあるのだろうか。連邦地裁の判事は先週、FTCが十分な準備を行わなかったと非難し、メタ・プラットフォームズによる仮想現実(VR)アプリ開発会社ウィジン・アンリミティッドの買収差し止めを求めたFTCの訴えを却下した。カーン氏にとって、またも決まりの悪い展開となった。メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、傘下のフェイスブックでユーザー数の伸びが鈍化する中、急成長中のVR市場で事業拡大を目指している。メタは社内に専門知識がないため、自社製のVRヘッドセットを補完するアプリ買収に動いた。対象には、ウィジンの人気フィットネスアプリ「スーパーナチュラル」が含まれている。このアプリは、エキゾチックな仮想上の場所でガイド付きトレーニングを提供するものだ。