新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、新車価格が急騰したことで、多くの買い手は価格の妥当性に頭を悩ませてきた。ここに来て、一部のディーラーも同様に気をもみ始めている。一部のディーラーによると、価格の上昇と手頃なモデルの不足で以前から購入に踏み切れない顧客がいた。そこに金利上昇と中古車価格の下落が重なり、月々の支払額がさらに読みにくくなっている。金利上昇前に出した注文をキャンセルする客もいるという。一部の販売店は中古車価格がさらに下がるまえに在庫を整理しようとしている。手頃な価格のモデルが不足するそもそもの原因は、近年、サプライチェーン(供給網)の混乱で新車が不足し、売り手市場になったことにある。同時にメーカーは高収益モデル中心にシフトし、低価格モデルの生産を減らしている。