米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は7日、労働市場が想定外の力強さを見せていることは、インフレ抑制には時間がかかるとFRBが考える理由を改めて浮き彫りにするとの認識を示した。パウエル氏は首都ワシントンのエコノミッククラブでの討論会で、雇用情勢について「このプロセスにかなりの期間を要すると考える理由を示すものだ」と話した。労働省が3日発表した1月の雇用統計によると、就業者数は51万7000人増と、エコノミスト予想の18万7000人増を大きく上回った。失業率は3.4%に下がり、1969年以来の低水準を記録した。パウエル氏は物価上昇率をFRBの目標とする2%に引き下げるプロセスについて「かなりの時間がかかる可能性が高い。順調ではなく、紆余(うよ)曲折があるだろう」と話した。「そのため、さらに(金利を)引き上げ、政策をしばらく抑制的な水準に保つ必要があると思う」と語った。
想定外の力強い雇用、インフレ抑制の難路示す=FRB議長
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