インドの複合企業アダニ・グループの不正疑惑を巡り、同国野党の間で調査を要求する声が強まっている。議会は紛糾し、野党が抗議活動を行うなど、モディ政権への圧力が強まっている。アダニで株価操作などの不正がまん延しているとした先月の米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチの報告書を受けて、影響が広がっている。野党は上下両院の議員で構成する委員会か、最高裁判所の監督下にある機関による調査を政府に要求している。主要野党・インド国民会議のジャイラム・ラメシュ議員は週末の発表文で「アダニ・グループの疑惑に対し、モディ政権は意識的に沈黙を守っている。癒着の気配がする」と述べた。6日には、ナレンドラ・モディ首相がアダニ問題から逃避していると非難した。