年明けからの株買いが業種を超えて広がってきた。これは通常、株高の持続性を示す明るい兆候とされる。S&P500種指数は昨年売り込まれた銘柄が主導する格好で、年初来8.5%値上がり。メタ・プラットフォームズやアップル、マイクロソフトといった大型株の一角はここ最近、長期のトレンドラインを突破した。これに加え、先週には相場の方向性を示すテクニカル指標が、およそ1年ぶりの水準をつけた。終値で200日移動平均を超えたS&P500種構成銘柄の割合が2日、78%に達した。これは2021年9月以来の高水準だ(ダウ・ジョーンズ・マーケット・データ調べ)。買いの勢いが相場全体に波及する状況は一般に、上昇基調が長く継続する兆候だと解釈される。相場全体が値上がり基調にあれば、特定の業種が売られても、足を引っ張られにくくなる。