米マンハッタンの連邦陪審は8日、メイソン・ロスチャイルド氏に対し、仏高級ブランドのエルメスに13万3000ドル(約1750万円)の損害賠償金を支払うよう命じる評決を下した。知的財産権を巡り1週間にわたって続いていた裁判は、ロスチャイルド氏が同社の象徴であるハンドバッグ「バーキン」のNFT(非代替性トークン)を作成して販売したことに関連するもので、注目を集めていた。エルメスの勝訴はデジタル領域での商標保護を求める企業にとって追い風となる。エルメスはロスチャイルド氏が同社の人気高級品の営業権から不当な利益をえていると主張。ロスチャイルド氏はこれに対し、憲法修正第1条で保護された芸術的表現だと反論していた。