記録的なドル高の流れは反転した。だが、それでも米大手グローバル企業が一息つける状況にはなっていない。ファクトセットによると、米S&P500指数の構成銘柄のうち、売上高の半分以上を米国以外で稼いでいる企業の2022年10-12月期決算は平均で8.7%の減益となる見通し。一方、米国内での売り上げが中心の企業は3%の減益にとどまるとみられる。これまでに決算発表を終えたおよそ55%の企業の業績に基づき集計した。アップルが先週発表した10-12月期決算はほぼ4年ぶりの減収となったが、不利な為替変動を要因に挙げ、これがなければ増収になるはずだったと説明した。IBMや建機大手キャタピラーもドル高が業績を下押ししたと明らかにしている。