香港当局者はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに対し、香港上場に向けた説得を改めて行っている。香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は中東地域歴訪の一環として、政府関係者や銀行家などを含む大規模な訪問団と共に今週サウジ入りし、アラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)と会談。アラムコによる香港市場でのセカンダリー上場を歓迎すると伝えた。一部の銀行家らは同社が上場に合意すればその価値は数十億ドルに達するとみている。アラムコは国際的な取引所での上場を検討し、一時は国内と海外合わせ最大500億ドル(約6兆5700億円)の株式売り出しを考えていた。また候補地としては香港、ロンドン、ニューヨークが挙がっていたが、同社は2019年にサウジ国内の取引所での過去最大の新規株式公開(IPO)によって294億ドルを調達している。
香港政府、サウジと関係強化 アラムコ上場目指す
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