【ベルリン】ドイツは何カ月にもわたり、近隣諸国がウクライナに対してドイツ製戦車を供与するのを認めるよう求める国際的な圧力に耐えてきた。ドイツ政府は先月ついに折れたが、それ以降、欧州でまとまった数の戦車引き渡しに同意したのは1カ国のみだ。  欧州の同盟・友好諸国は、ここ数日のドイツによる熱心なロビー活動にもかかわらず、それまでに示してきた姿勢に反して、供与することを渋っている。そのため、今後予想されるロシアの新たな攻撃に間に合うように十分な数の戦車がウクライナに届くのかどうか疑問が生じている。  またこうした状況により、ドイツ政府は回避に努めてきた厄介な立場に置かれている。