ドイツは何カ月にもわたり、近隣諸国がウクライナに対してドイツ製戦車を供与するのを認めるよう求める国際的な圧力に耐えてきた。ドイツ政府は先月ついに折れたが、それ以降、欧州でまとまった数の戦車引き渡しに同意したのは1カ国のみだ。欧州の同盟・友好諸国は、ここ数日のドイツによる熱心なロビー活動にもかかわらず、それまでに示してきた姿勢に反して、供与することを渋っている。そのため、今後予想されるロシアの新たな攻撃に間に合うように十分な数の戦車がウクライナに届くのかどうか疑問が生じている。またこうした状況により、ドイツ政府は回避に努めてきた厄介な立場に置かれている。それは、ウクライナ向けの西側製主力戦車を大規模に供与する唯一の国になるというものだ。ドイツのオラフ・ショルツ首相は開戦以降、兵器供与に関して同盟・友好諸国との調整を重視してきた。
ウクライナに届かない戦車、約束守られず
消極的なドイツが最大の供与国に
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