――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  たばこ会社は今のところ、新しい無煙製品に数十億ドルを投資しつつ、従来のたばこから利益を得ることでなんとかバランスを取っている。だが、米国のたばこ市場はこのバランスを危うくする転換点に近づいている。  2022年に米国の紙巻きたばこ(シガレット)販売は例年になく低調だった。「ラッキーストライク」などのブランドを持つ英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は9日、米国の紙巻きたばこ販売量が2021年と比べて15.5%減少したと発表した。