米軍が中国の気球を大西洋上で撃墜し残骸の回収を進めるにつれ、ハイテク部品が中国のスパイ行為の新たな脅威を示している可能性が浮上している。米商務省は10日、中国人民軍の情報収集と関係があるとして気球や飛行船の機器を製造している中国企業6社を挙げた。これらは米国の高度な技術を入手させないための企業リストに加えた。また米当局は、アラスカ州上空の高高度を飛行していたため10日に撃墜した物体を引き続き分析している。中国政府はこれまでのところ、新たな制裁措置や飛行物体の報道についてコメントしておらず、質問に回答していない。気球は古い手法かもしれないが、新たな制裁措置や対象企業の性質は、中国の飛行物体が偵察の新時代と密接につながっていることへの米国の懸念を示している。