米国防総省は今月、中国が保有する大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射装置の数で米国を上回ったことを明らかにした。これは、中国が核戦力において、米国に対して優位とまではならないにしても、対等な立場を獲得する方向に進んでいることを示す最新の証拠だ。ICBM戦力の大幅な増強に加え、中国は記録的なペースで核弾頭を量産している。戦略爆撃機を最近導入したことで、中国は潜水艦発射型弾道ミサイルを含む核の三本柱を完成させたと豪語している。また中国は、米領グアムを射程に収める地域核ミサイルの備蓄を進めている。グアムには、インド太平洋地域における米国の極めて重要な軍事施設がある。中国はまた、ロシアや米国がまだ保有していない技術の試験を行っている。例えば、地球を周回してから、大気圏を通過して標的に向かって音速の5倍で滑空できる核兵器を発射できる部分軌道爆撃システム(FOBS)などだ。