――筆者のパティージェーン・ゲラー氏は、ヘリテージ財団国防センターの核抑止力・ミサイル防衛分野の上級政策アナリスト ***  米国防総省は今月、中国が保有する大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射装置の数で米国を上回ったことを明らかにした。これは、中国が核戦力において、米国に対して優位とまではならないにしても、対等な立場を獲得する方向に進んでいることを示す最新の証拠だ。  ICBM戦力の大幅な増強に加え、中国は記録的なペースで核弾頭を量産している。戦略爆撃機を最近導入したことで、中国は潜水艦発射型弾道ミサイルを含む核の三本柱を完成させたと豪語している。