マイクロソフトとグーグル各社が先週発表した新しい人工知能(AI)搭載のチャットボット(自動応答システム)を見ると、二つの重要なことを痛感させられる。一つは「ワオ、これは全てを確実に変えるだろう」ということ。もう一つは、対話式検索や関連のAI技術が影響を与えるようになるには、そうした技術とそれらを開発した企業をわれわれが大いに信頼する必要があるということだ。AIがわれわれの判断の基となる情報だけでなく、答えを提示してくれるとなれば、これまでよりもはるかに深くAIを信頼する必要がある。この新世代の対話式検索エンジンは「回答エンジン」と表現した方がしっくりくるが、検索エンジンが提示・要約したウェブページへのリンクを提供することで、ある意味「仕事を見せる」ことができる。しかし、回答エンジンが本当に有用なものになるには、われわれがそれを大いに信頼し、ほとんどの場合、その答えを額面通りに受け取るようになる必要がある。