中国政府は16日、米防衛大手のロッキード・マーチンとレイセオン・テクノロジーズに追加制裁を科すと明らかにした。米国が中国の気球を撃墜したことで、両国間の緊張は高まっている。中国商務省は、台湾への武器売却を理由に両社を「信頼できないエンティティーリスト」に加えたと発表した。米政府は先に、中国政府が飛ばした偵察気球に関与していたとして、同国の6つの企業・団体を輸出禁止対象の「エンティティーリスト」(禁輸リスト)に加えたと発表している。中国のブラックリストに掲載されたことで、ロッキードとレイセオンの子会社レイセオン・ミサイルズ・アンド・ディフェンスは中国に関連する輸出入活動に従事することが禁じられるほか、新たな対中投資も認められなくなる。また、両社幹部の中国への入国が禁止され、就労許可も取り消しになる。