米電気自動車(EV)大手テスラは、高度な運転支援機能「フルセルフドライビング(ベータ版)」ソフトウエアを搭載した約36万2800台のリコールを行う。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が発表した。NHTSAは16日公表した通知で、まれに一部のテスラ車両が走行地域の交通法規に違反する恐れがあり、ドライバーが介入しなかった場合は衝突事故のリスクが高まる可能性があると指摘した。NHTSAはまた、信号が黄色になる寸前、または黄色になってから交差点に進入したり、特定の可変速度区域を走行しながら車速を調整したりする場合など、特定の道路環境下でのシステム特性を巡る懸念も、テスラに伝えたとしている。通知によると、今週時点でテスラはこれらの状況に関連した可能性のある18件の保証請求を確認しているが、負傷者や死亡者は把握していないという。