カナダでは動画投稿サイト「ユーチューブ」や動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などのデジタルプラットフォームに対し、自国のコンテンツを優先的に提供することを義務づける法律が数日内に成立する見込みだ。カナダのアーティストやコンテンツ制作者らにとっては朗報のように聞こえるかもしれないが、多くの人は大寒波を引き起こす極渦(北極の上空にできる大規模な気流の渦)と同じくらい歓迎していない。トロント在住のティックトッカー、オービー・ロイさんは「カナダ人として認定されないほうがいい」と話す。南アジア出身で子育て中の母親でもあるロイさんは、自身がスケートボードに乗る練習をしている様子(ときにサリーを身にまとったまま)を投稿しているが、プラットフォームによってアルゴリズムが変更されると、世界中に散らばる視聴者の数が減少すると心配している。「自分の助けになるとは思えない」と話す。