トランプ前米政権下で少数の国防総省当局者は、謎の物体が何度か米領空に飛来したことを認識していながらも、正体不明のためホワイトハウスには一度も報告していなかった。複数の元米政府関係者が明らかにした。現在では、こうした物体は気球だった疑いが強いと推測されている。バイデン政権は今月に中国の高高度気球を撃墜し、過去にも物体の飛来があったことを明らかにしていた。ただ、物体がどこから飛来したかは明言せず、前政権下では発見されなかった可能性が高いとしていた。国防総省では当時、一部の情報当局者は飛来の事実を認識し、物体は中国と関係があると懸念していたとみられることが今回明らかになった。当局者らは、中国政府が米軍施設の上空で電波妨害装置を試すために飛行物体を使っていると考えていたようだ。トランプ政権時の飛来事例に関するデータは簡単な分析にとどまり、政府内で広く共有されることはなかった。
トランプ政権下の物体飛来、国防当局者の一部は認識
国防総省の一部は中国との関連を疑ったが、断定的な結論に至らず
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