ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国外交担当トップの王毅共産党政治局員は22日、モスクワで会談し、両国は強固な協力関係を維持しているとの認識を共有した。ロシアと中国がいずれも西側への対抗姿勢を強める中で会談が行われた。ウクライナを巡っては、ロシアは侵攻を継続する一方、中国は和平を仲介する考えを示している。プーチン氏は会談で王氏に対し、「現在の国際関係は厳しい」とした上で、ロシアと中国が協力することは「国際情勢の安定のために極めて重要だ」と述べた。これを受けて王氏は「両国と世界全体の利益のために中国はロシアとの協力関係を強化する用意がある」と述べた。中国はウクライナを巡り、戦争終結に向けて積極的な役割を演じる姿勢を示している。中国の習近平国家主席は今後数カ月以内にロシアを訪れる可能性があり、関係者によると、中国側には訪問が多国間の和平交渉の下地作りになるとの期待がある。
王毅氏とプーチン氏、強固な中ロ関係を強調
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