アクティビスト(物言う株主)のダニエル・ローブ氏率いる米ヘッジファンドのサード・ポイントは、入浴用製品などを扱う米バス・アンド・ボディー・ワークスに対し委任状争奪戦を仕掛ける方針だ。幹部に支払われる報酬額や財務戦略などを問題視している。サード・ポイントは昨年12月、バス・アンド・ボディーの株式6%超を保有していることを明らかにした。事情に詳しい関係者によると、サード・ポイントは独自の取締役候補を提案する予定で、少なくとも1人は株主側の代表を送り込む意向だという。バス・アンド・ボディーが今春予定する年次株主総会で、サード・ポイントは取締役会からどの取締役の交代を求めるかは決めていない。バス・アンド・ボディーはオハイオ州コロンバスに本社を置き、ショッピングモール内などの小売店で販売されるせっけんやボディーケア用品、香水、除菌剤などを扱う。前身企業のエル・ブランズは2021年、ランジェリーの「ビクトリアズシークレット」事業を独立した上場企業として切り離した。本体に残ったバス・アンド・ボディーの時価総額は約90億ドル(約1兆2000億円)。