【モスクワ】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は23日、複数の核弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」を配備する方針を明らかにした。核戦力を刷新する狙いがある。  プーチン氏はこの2日前、米ロ間の最後の核軍縮条約である新戦略兵器削減条約(新START)の履行を停止すると表明。24日にはウクライナ侵攻開始から丸1年を迎えるが、ロシア軍はこれまでの戦闘で深刻な能力不足を露呈した。  プーチン氏は祝日「祖国防衛者の日」に合わせて演説し、「これまで通り、核戦力の3本柱の強化に一層注力する」と述べた。