国連総会は23日、ロシアにウクライナからの撤退を求める決議を採択した。ウクライナ侵攻から1年を迎える中、米国主導でロシア政府に圧力をかける動きが承認されたことになるが、一方で、世界各国によるウクライナ支援の限界も示されている。決議は「国際的に認められた国境内のウクライナ領土から、直ちに、完全に、かつ無条件にすべての軍事勢力を撤退させる」ことをロシアに求めている。採決には141カ国が賛成票を投じ、7カ国が反対、32カ国が棄権した。ロシアが常任理事国として拒否権を持つ国連安全保障理事会と異なり、国連総会での決議は拘束力を持たない。だが米政府当局者らは開戦から1年を迎える中、採択により各国が今も戦争に強く反発していることを示すことを狙っていた。