ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナへの軍事侵攻を始めて24日で1年たつ。この1年で分かったことの一つは、西側の兵器は米国にとって管理可能なリスクとコストで、戦況に重要な役割を果たせるということだ。だがバイデン米政権は戦闘地域の危険度にふさわしい迅速さを欠いている。主力戦車「エイブラムス」がまだ戦地に届いていないことがその一例だ。バイデン政権は1月25日、ウクライナの戦車大隊1個分に相当する31両のエイブラムス戦車を提供すると発表した。西側の先進的な装備はロシアの戦車の優位性を低下させるのに役立つはずだ。米国の算段には、ドイツに主力戦車「レオパルト」を供与するよう働きかけることも含まれていた。ドイツは何週間も迷った末に供与に合意。この春にはウクライナの前線に投入され、ロシアによる新たな進軍を阻止するのに重要な役割を果たすことが期待されている。
【社説】米戦車はウクライナに届かない恐れも
エイブラムス戦車供与の約束を果たす頃には戦争は終わっているかもしれない
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