ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は23日、弾薬の供給がワグネルの部隊に向かっていると述べ、最近のロシア軍との対立姿勢を後退させた。同氏は、ロシア軍が弾薬の供給を止めたことがワグネルの戦闘員の死につながったとして非難していた。ワグネルの戦闘員はここ数カ月、ウクライナの作戦で先鋒(せんぽう)を務めてきた。プリゴジン氏は22日夜、戦闘員数十人の遺体の写真を投稿。ロシア上層部が十分な弾薬を供給していれば、死者はごく少数にとどまっていただろうと述べた。こうした度重なる反目を受け、ロシアのウクライナ侵攻でワグネルの部隊が引き続き重要な役割を果たすかどうかが疑問視されていた。また、ウラジーミル・プーチン大統領を中心とするロシア最上層指導部に確執が生じているのではとの臆測も呼んでいた。
ロ軍への非難、ワグネル創設者がトーンダウン
モルドバを巡り国際的な緊張が高まる中、対立を休止
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