2022年に暗号資産(仮想通貨)の相場急落で約1兆ドル(約134兆円)分の時価総額が吹き飛び、多くの投資家は怖くなって逃げ出した。だが皆が皆、離れたわけではない。かなりの数の個人投資家が暗号資産に資金を投じ続けていると話す。自分にとって財産を築ける可能性が最も高いのはデジタル通貨だと考えているからだ。フィラデルフィア地区連銀の昨年10月の調査データによると、暗号資産所有者の約39%が今後買い増す可能性が高いと答えた。新型コロナウイルス流行下でビットコインなどの暗号資産は価格が高騰し、投資家が一斉に押し寄せた。だが昨年相場が急落し、いくつかの企業や通貨が破綻する中で彼らの多くは撤退した。一方で規制当局はこの業界への取り締まりを強化し、最近は一部の商品やサービスを停止している。