米大手ベンチャーキャピタル(VC)のセコイア・キャピタルは、中国で現地法人が計画するIT(情報技術)企業への一部投資案件に対し、審査を導入した。米国の国家安全保障を巡る懸念が背景にある。事情に詳しい関係者が明らかにした。  バイデン政権は半導体などの分野で最先端技術を開発する中国企業に米国の資金が流れることを阻止する考えで、投資制限措置を打ち出す構えとみられている。  セコイアの中国部門、セコイア・キャピタル・チャイナは昨年、米大手機関投資家などから過去最高となる85億ドル(約1兆1600億円)を調達した。