米ホワイトハウスは27日、新型コロナウイルスの起源を巡りバイデン政権内ではコンセンサスの形成に至っていないと言明した。これに先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、米エネルギー省がコロナウイルスの起源について、中国の研究所から流出した可能性が高いと結論付ける報告書を公表したと報じていた。エネルギー省はこれまでパンデミック(世界的大流行)の起源について判断を示していなかったが、最近になって米連邦捜査局(FBI)と同じく、ウイルスは中国の研究所での事故によって広まった可能性が高いと結論付けた。米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は27日、バイデン大統領がウイルスの起源を突き止める決意であるものの、政府内では依然として起源を巡って不透明感が広がっているとした。WSJの報道についてはコメントを控えた。