近くまとまる可能性のある米たばこ大手アルトリア・グループの買収取引は、目を見張るほど高額だ。とはいえ、ほかにこれと言った選択肢もなさそうだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は27日、紙巻きたばこ「マールボロ」を手掛けるアルトリアが電子たばこの新興企業NJOY(エンジョイ)ホールディングスを27億5000万ドル(約3740億円)で買収する方向で交渉していると報じた。規制上の目標達成に応じて5億ドルの報奨金が上乗せされる可能性もある。一方、アルトリアはNJOYの競合である米ジュール・ラブズの株式35%を2018年から保有しているが、これについては売却を計画している。