うさぎ年が幕開けし、中国経済は元気な干支(えと)にふさわしい活況を呈している。中国の景気回復が世界経済の成長を加速させ、原油価格も上昇する可能性が高まっている。ただし最大の効果は今年後半に現れそうだ。1月と2月の中国の購買担当者指数(PMI)は、晩冬から初春にかけて同国が発表する数少ない明確なデータで、常に注目に値する。1日発表された2月のPMIは実に好調だった。中国国家統計局と中国経済メディア財新が発表した製造業PMIはそれぞれ上昇。統計局発表の2月の製造業PMIは52.6と、2012年以来の高水準を記録した。サービス業、建設業、輸出受注額、雇用全体すべてが大きな回復を遂げた。それでも、いくつか重要な注意点がある。