自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

「人間関係がうまい人」が話す時に注意していること<br />Photo: Adobe Stock

人と話す時の超大前提

コミュニケーションは一人ではできません。

そして、あなたの発する言葉は相手によって受け取り方が異なります。

もし、コミュニケーションがワンパターンになってしまうと、あなたの伝えたいことを取りこぼしてしまう人も必ず出てきてしまうのです。

コミュニケーションをするときにぜひ大切にしていただきたい大前提を紹介します。

自分の言葉を「ぶつける」のは思考停止

世の中では、「自分を持て」とか「自分の素直な言葉をぶつけなさい」とよく言われます。
この考え自体が間違っているとは思いません。

ただ、解釈を間違えてしまう人はいるように思います。

「とにかく自分を表現しなければ!」と思い込んでしまうと、相手のことを考えず、身勝手に喋ることになりがちです。

それでは、ただの思考停止になってしまいます。

私はかつて、Instagramにこのような投稿をしたことがあります。

「相手や状況に合わせてどう表現すれば思いが伝わるのか一生懸命考えて、振る舞うことが『自分を出す』と言うことだと思います。

それは表裏があるんじゃなくて、むしろ表裏一体であり、人によって対応を変えられる表現の幅があることは決して悪いことじゃないです。

日本では八方美人は悪いように捉えられますが、全方向に気が使えて、それだけ人としての幅を持ってると言うことは素晴らしいことだと思います」

私のコミュニケーションに対する哲学は、このときから変わっていません。

自分の意見や思いを持ち続けながら、それを「相手に完璧に伝える努力」をする必要があるのです。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)